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Sola's daily diary, commit logs, and all

初めての電気工事体験

2022年下期の第二種電気工事士受験に向け、技能試験の出題内容を一足早く体験してみました。

経緯

手元にある技能試験練習用の資機材を使って電気工事の難しさやコツを早めに体験しておきたかった+筆記試験勉強のモチベーションが切れかかっていたので実際に作品を作ってみてモチベを復活させたかった、というのがきっかけ。

技能試験の練習ですが、試験1ヶ月前から追い上げを掛けるのが一般的なスケジュールです。現在は9月末、いまから本腰を入れると時期的に間が持ちません。技能試験日はクリスマスなので、13問を一通り練習できる程度の資材を11月末までは使わずに取っておきたいです。

余談ですが、技能試験練習のための資材と工具の入手までの経緯も、紆余曲折いろいろなことが起きたので何かの形で記事にまとめたいなと思っています。

BOM(使用材料表)を作り、電線がどれだけ余るかチェック

電気工事士受験用の資材をセットで用意すると、電線が長尺で巻かれた状態になっています。この電線は、13問すべての問題を1回ずつ練習してもなお余裕のある量が入っています。私の手元にあるセットでは、例えばVVの1.6-2Cが20m、同3Cが6.5m、VV2.0-2Cが4.5mなどと、キリの良い長さとなっています。13問すべてを練習しても、これらのケーブルってじつは余るんです。

全問を1周するとどのケーブルをどれだけ使うんだろう?ということを調べるために、BOM(Bill of Materials)を簡単にExcelで作ってみました。以下に示します。

1周分合計、と書かれている行が、13問すべてを1問ずつ練習するために必要な電線長です。セット内容というのが、資材セットに最初から入っていた電線の長さです。余りと書かれている行が、文字通り余る電線の長さです(長尺物のみ表示)。単位はすべてミリメートル。

このようにしてみると、VV2.0-2Cは約1m、同1.6-2Cは約2.8m、同3Cは80cmほど余ることがわかります。他のケーブルも余分に切られていますが、誤差程度かなあという感じがします。

余ってしまうケーブルで練習できる問題ってあるのかな?ということですが、10番の問題は最も短い電線使用量で練習できそうです。早速作ってみました。

初めて作った作品

10番の問題ですが、ブレーカー、パイロット(同時点滅)、片切スイッチ、埋め込みコンセント、ランプレセプタクル、引掛シーリング角形、が登場する問題です。接続は中スリーブ、小スリーブ、差し込みコネクタ3本用、を使います。

とりあえず、こんなものができました。複線図なしで、時間は40分あまりを要しました。

初めてにしては見た目まあまあ綺麗にできていると思いますが、いくつか欠陥を取られそうなところがあったのでレビューしてみます。

作品のレビュー

ランプレセプタクルの輪作り

電圧側の輪作りが綺麗でなく、被覆の根元側がネジから外れています。きっと、アウトだと思います。のの字を作る際にきちんと直角に曲げきれなかったのが原因でしょう。ケーブルを台座に通す際に、器具の上からではなく下から通してしまったことも形が崩れやすくなった一因でしょうか。

中スリーブの圧着

見る角度によっては、被覆を噛み込んでいるように見えます。真横から見てもギリギリです。このくらいは実用上問題ないはずですが、落とされてもあまり文句言えないかなあ。

引掛シーリング角形

綺麗に見えますが、シースを剥く長さが足りず、剥き足した記憶があります。時間のロスに繋がるので改善したいです。

コンセント・スイッチ・パイロット

こちらは一発で成功しました。やったね。

渡り線ですが、黒白赤を3本ずつ使用しているので、先にVVF1.6-3Cを100mm切り落として、ナイフでシースを割って渡り線専用に確保しています。この方法は非常にスムーズでした。

結線順は、「コンセントに黒白を挿す」「スイッチに赤を挿す」「スイッチに黒を渡す」「パイロットにスイッチから赤を送る」「パイロットにコンセントから白を渡す」で行いました。

感想

とにかく指が痛くなります。電線、固いのなんの。ワゴもめちゃ差し込みが固いです。こういうことは早めに経験して場数を踏まないと慣れないなあと思いました。
1問を仕上げるだけでそれなりに疲れてしまうことから、1日に何問も練習するのは非常に大変だろうなあと感じました。

難しいと思った作業ですが、「中スリーブの差し込み・圧着」がまずひとつ。電線を挿入するところまでは良いですが、圧着ダイスで挟み込むとズレます。綺麗に根元を揃えてもすぐにズレるし最悪抜けようとするんです。芯線の見えすぎや被覆の噛み込みが起こるのはこういうことなんですね。

何はともあれ、まずは筆記試験に突破しないといけないので、モチベを立て直してがんばりたいと思います。理論や配線図は慣れてきましたが、接地抵抗など暗記が実はまだまだなので、本番では全問正解を目指したいですね。

余談

ExcelのCOUNTA()関数を使用して、各種器具の出題頻度を調べてみました(アウトレットボックス・電線管は除く)。

「電線の輪作りは全問題で必要」「小スリーブとワゴは必ず出てくる」「中スリーブは3問でしか出題されない」「13問中1問でしか出題されない器具が7種類ある」など、色々なデータ解釈ができ面白いと思います。

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